Prince Monthly Column

2018/01/15

テニスエルボーの方は必読!
絶対安静期を乗り越え、プレーを始めたらこれを使え。腕の動きを邪魔せず、衝撃や負担を軽減するのだ!

テニスというスポーツの魔力に立ち向かう苦悩
〜肘が痛くてもコートに立ってしまうテニスオジサン〜

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Facebook上の友達に、テニスエルボーに悩まされている方がいます。壮年プレーヤーのAさんは、全国を駆け回るビジネスマンであり、とても忙しい毎日を送ってますが、それだけに自由な時間を、大好きなテニスのために精力的に使って、リフレッシュしてきました。彼にとって、テニスは精神的バランスを保つために、欠くべからざるものなのです。

ある日の書き込みに「ついにやってしまいました……。肘が痛くて、まともにラケットを握ることもできません」とありました。テニスエルボーは、多くの一般プレーヤーが経験しているでしょうが、彼の場合は、どうにも深刻な症状のようです。

しばらく静観していましたが、痛くても痛くてもプレーしようとする様子を、毎日のように書き込む彼のことを思うと、コメントせずにいることができません。
「Aさん、とりあえずプレーするのをやめましょう。ラケットを握らずに、まずは炎症を治すことに専念することが必要ですよ」……と。

テニス専門誌の編集者時代、テニスエルボーの特集記事を担当し、取材のために、著名なトレーナーや外科医に話を伺いましたが、彼らがかならず口にするのは「とりあえずテニスを休むこと!」というフレーズです。そのうえで治療しなければ、いつまでたっても治ることはなく、痛みから解放されることはないとのことなのです。

Aさんも、外科医の診療を受け、注射してもらっているとのことですが、その先生は「どうしてもテニスをしたいなら、やってもいいよ」と言ったとのことで、彼はこわごわとラケットを握ってボールを打ちます。でも、1球打つたびに肘に激痛が走り、それをFacebookに書き込みます。

衝撃が少ないラケットはどれか? と追い求めながら、ストリングはどれにしたらいいか? と、プレーするために必至に助けを求めています。もう痛々しくて見ていられません。だって、それでもテニスをしたいという気持ちをものすごくわかってしまうから……。
テニスプレーヤーは、みんな「ほとんど病気!」なのです。

テニスエルボーは「どうして痛いのか?」
〜骨と筋肉付着部の炎症だから、りっぱなケガである〜

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Aさんが診ていただいた外科医の方は「プレーしてもいい」と言われたかもしれませんが、テニスエルボーの場合は、とにかくまず「安静にして炎症を抑えること」が最優先です。テニスエルボーとは、正式には『上腕骨内側上顆炎』『上腕骨外側上顆炎』と言い、フォアハンドストロークで痛みを感じるのが前者。バックハンドストロークで痛みを感じるのが後者……どちらも上腕骨に付着する筋肉の炎症です。

ほとんどの場合の原因は「フォームの不自然さによる筋肉への負担」です。それならば初級者がもっとも危ないわけですが、若い世代では、筋肉が元気であり、たとえ軽い炎症になっても、自然に回復してくれるのですが、中年以降になると、筋力や、筋肉の柔軟性が低下するため、骨に付着する部分周辺への負担が積み重なっていき、突然、痛みとなって襲ってくるわけです。

よく「あのラケットを使ったらテニスエルボーになった」などと噂になったりすることがありますが、原因はそのラケットのせいではありません。あえて言うならば「ラケットが自分に適していないから」であり、プレーヤーが自分のプレーにマッチしたラケットを選んでいないだけなんです。

十分なパワーがないのに、飛びが抑えられたラケットを使ったりすると、無理してボールを飛ばそうと不自然なスイングになって、適切な筋肉の動きではなくなることになります。本人は気付かずにいても、それを使い続けると、着実に負担が蓄積されて、ある日、爆発してしまうのです。

自覚症状が出ると、まずは簡単に痛みを抑えようとあがきますが、それは大間違い。まずは外科医に診てもらいましょう。安静にしなければ、炎症が消えることはありません。

サポーターを装着してプレーを始めるのはそれからです。でもサポーターを使う前に、「なぜサポーターをすると痛みを感じにくくしてくれるのか?」を知っておきましょう。
サポーターで患部近くを圧迫することで、筋肉にかかる無理な力(牽引力)を弱めて、負荷が患部に集中しないように分散する効果があるからです。いろんなサポーターがあり、単なるベルト状のものもあれば、硬いカップ状のものが付いていて、それを患部に当てるというものもあります。

一般的なテニスエルボー用サポーターは、腕撓骨筋という筋肉の動きを制限するので、腕の回旋運動がしにくくなり、自然な動きを妨げるため、うっかりすると、もっと不自然なフォームになってしまうこともあるのです。腕の回旋運動というのは、手のひらを大きく広げて、団扇のように煽ぐ動きで、これを制限すると、手首の動きも制限されてしまい、普段どおりのスイングができなくなりがちです。

そのジレンマを解消したのが、プリンス【ハイパフォーマンスプレミアムエルボー】で、医療用サポーターで定評のある『ダイヤ工業』とのコラボレーションで生まれた、信頼できる製品なのです。

ただ締め付けるだけでは、痛みは抑えられない
〜ピンポイント圧迫が運動パフォーマンスを維持してくれる〜

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この製品の外見的特徴は『Wパッド』。パッドを取り付けてあるベースが2つに分かれ、ベルトでつながっているところ。触ってみると、その裏側に装着され、患部を圧迫する山型形状のパッドが、絶妙に「硬く」「柔らかい」ことがわかります。しっかり圧迫してくれますが、当たって痛いという感覚はありません。

圧迫パッドが、どうして2つに分かれているかというと、『Wパッド』にすることで、撓側手根伸筋(肘近くの盛り上がっている筋肉)を挟むように圧迫するのです。この筋肉を真上から圧迫すると、痛みを感じやすく、手首関節の可動域を狭くしてしまい、プレーヤー本来のパフォーマンスを妨げてしまうことになるのですが、挟むように圧迫することで、動きを邪魔せず、圧迫効果だけを活かすことができるわけです。

またベルトを広げてみるとわかるのですが、全体がブーメラン型になっています。腕というのは棒とは違い、上部は太く、下部は細くと、円錐状に太さの変化があります。これにストレートのベルトを巻くと、圧迫力に差ができてしまいます。しかしブーメラン型にすることで、パッドが均等な力で圧迫を加え、キレイに巻き上がるわけです。

『ダイヤ工業』という高品質なサポーターを提供できる技術力と、プリンスが持つテニスの動きに関する情報を組み合わせた【ハイパフォーマンスプレミアムエルボー】を使って、テニスエルボーの炎症が消えた後のリハビリテーションを行ないながら、じっくりと完治させていきましょう。

テニスを生涯楽しむための、ほんのわずかな期間の我慢です。慌てずに治療し、良いサポーターを使って、元のパフォーマンスを取り戻すようにしましょうね!

text by 松尾高司(KAI project)

1960年生まれ。『テニスジャーナル』で26年間、主にテニス道具の記事を担当。
試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー

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