【blueeq】と書いて『ブルイク』と読む。プリンスが提供する特別なアスリートブランドに逸品を見た!

筆者が「書かせてほしい」とお願いした、プリンスによる【ブルイク】の販売
〜 グローブライドって、知れば知るほど面白い 〜

今回のコラムを書くにあたり、こちらから「これを書かせてください」とお願いしたのが【ブルイク】。アスリート向けアパレルやバッグのブランドで、大手ブランドのように派手な宣伝はしていないけど、静かに注目を集めています。

半年ほど前のことですが、プリンスからの荷物の中に、【ブルイク アスリートフェイスマスク】というのが入っていて、その高機能さにビックリしてしまいました。すぐに「これについて書きましょうか?」と打診したところ、「プリンスをメインに書いてほしいから」ということで、なんとなぁくのお蔵入り。

でも今回、「ぜひ書かせて!」と強くお願いしたのは、プリンスECページの中に【ブルイク ガジェットバッグ】というのを発見したためです。

プリンスブランドを扱うのは『グローブライド』という会社で、テニスの【プリンス】、釣りの【ダイワ】、ゴルフの【オノフ】、サイクル6ブランドを扱い、テニスでは輸入とともに日本企画の開発製作も行なっています。

この会社が面白いのは、プリンスブランドでなくても、「面白い」と感じたものをプリンスの販売ルートに乗せて発売しちゃうことです。コンディショニングウェア【CW-X】×【prince】のダブルネームコラボで販売し続け、最近では、イタリアのハイブランド【ハイドロゲン】とのコラボラケットや真空ステンレスボトルの【ハイドロフラスク】、スポット販売した【グダー】のサングラスなど、面白いと感じたら【プリンスブランド】に拘らず、多くのテニスファンに広めようとする。

そんな自由闊達な気風の中にあって、ちょっと違った雰囲気で加わっているのが【blueeq】と書いて【ブルイク】です。どこの海外ブランドかと調べてみると、なんと「JAPAN」。競技種目の壁を越えて、アスリートマインドに響く製品を開発販売しています。プリンスとの共通言語は……『高品質』です。

この時節、テニスプレーヤーが期待する「フェイスマスク」が、ここにあった!
〜 アスリートに有用なものは積極的に取り入れる 〜

blueeq フェイスマスク

コロナ以前から、海外から訪れる人々の目に映ったのは、「マスク大国 日本」でした。とくに東京の電車の中では、ほとんどの外国人が「どうして日本人は、こんなにマスクをかける人ばかりなのだろう?」と感じていました。言われてみれば、冬の季節なんかは、マスクをした人たちが、満員電車の中に密集していましたし、春は春で「花粉症」に少しでも抵抗しようとしてのマスク姿でいっぱいです。

でも、ごく普通の人たちにとっては「マスクとは風邪を引いたときに着けるもの」……そんなふうにしか見ていなかったマスクなのに、昨年春はあんなに不足し、必要がられ、ネットではあきれるほどの高額で売られたりと、その存在価値を大きく示しました。不織布マスクはまったく手に入らず、「これは何時代の?」と疑いたくなるようなガーゼマスクが、1世帯当たり2枚というわけわからん配給のされ方をした『マスク飢餓期』。

多くのテニス施設は閉鎖され、すべてのテニス産業がとんでもないダメージを受けました。使い捨ての不織布マスクの代わりに、布製マスクや、ウレタン製マスク、だんだんいろいろなマスクが登場し、カラーや柄を選べるまでに持ち直しました。

この間、アスリートたちも活動自粛を迫られましたが、ようやく練習を再開できる歓びに浸りながらも、マスクについては苦労したのです。屋外の練習でも、ある程度人が集まる場合にはマスクが必要でしたし、かといって不織布マスクでは息苦しすぎる。そこでいろんなメーカーが「アスリート向けマスク」の開発に立ち上がります。フィット性を追及するものや、息苦しさからの解放を追及するもの。安価なものから高価なものまで、大型スポーツ店には、「スポーツ向けマスクコーナー」ができるほど。

その中にあって、ひときわ「これ……優秀だなぁ」と感じさせるのが【ブルイク アスリートフェイスマスク】です。もうね、そのへんのマスクとは『格』が違います。普通のマスクは耳にかけるだけですが、【ブルイク】は幅広のメインストラップが首の後ろに回り、両耳と首後ろの3点でマスク本体を安定させます。説明・伝えるにあたり、自分の言葉に置き換えて書くべきなのですが、WEBでの紹介文があまりに見事で無駄なく、あえて原文そのままで使わせていただきます。

「通気性に優れたAIR MESHを採用することで鼻呼吸の不快感を低減し、マスク内にこもった熱を循環。立体的に編んだAIR MESHは形状をキープしやすく、運動中の呼吸によって口元に張りつくといった不快感を軽減します。飛沫が飛びにくい口元部分の二重構造は、ウェアとのバランスやその日の気分に合わせてリバーシブルでの着用もアクセントになります。ストレスが掛かりやすい耳部分にはパイピングテープを使用し、ベルクロ付きベルトは止める位置や角度を調節することで様々な顔の形、首の太さにフィット。
スポーツマスクとして、また、洗濯して繰り返し使うものとして必須な速乾性を備え、マスク専用ランドリーポーチが付属しています」。

税込みで3,300円。これを見て「高い」と感じる方もいるでしょうが、まぁ見てから言ってちょうだい。激しく呼吸するアスリートでもストレスを感じない「AIR MESH」本体はしっかりしていて、洗濯してどうなるものでもありません。頑丈です! よくある洗濯可能マスクのほとんどが「手洗いしてください」とあるのに、これは「ランドリーポーチ付き」というか、それ自体がマスクケースになっています。帰ったら、そのまま洗濯機にポイっでいいんです。

ウィルスの完全シャットアウトには至りませんが、激しい運動時でもズレないありがたさ。飛沫を飛ばさずにプレーできるアイテムとしての価値は十分ですし、なんたってカッコいいでしょ!

必要最低限のアイテムを収納し、究極の使いやすさに仕上げた【ガジェットバッグ】
〜 頑丈安心、システマチック、ボディフィット 〜

blueeq ガジェットバッグ

最近よく使われる「ガジェット」という言葉には、電子機器、小さな道具、めずらしい道具、仕掛け……などの意味があります。いろんなタイプのものがあり、大きなものではバックパック型のシステムバッグだったり、小さいのはデジタル小物を収納しておくケースだったり……、「ガジェット」は最近の流行ですね。

コラム3ここで紹介する【ブルイク】のガジェットバッグは、いわば「システム機能搭載のボディバッグ」とお考えいただいていいでしょう。しかも「11インチのタブレット」を収納しても安心のハードデューティさで、コンパクトにボディフィット。

blueeq ガジェットバッグ

テニスシーンとは関係ないじゃないか!って……?
いやいや、筆者がオススメするのは「ラケバとのダブル持ち」です。ラケバというのは、大容量ですが、背負ったままで小物などを取り出すのには、ちょっと不便です。ですから背中にはラケバで大量収納。そして小脇にはガジェットバッグで、大切なものや頻繁にアクセスするものを直近に置くんです。

このバッグ、触ってみるとけっこうゴツゴツしています。全体生地には軽量で強度のある『CORDURA X-PAC®』を採用。身体側のタブレット専用ポケットにはネオプレーン素材を使い、最大「W19cm × H26cm」までのタブレットを衝撃から守る配慮ぶり。身体から外側には「500mlペットボトルが2本」入る収納スペースが。その内側は、クーラー素材という気遣いです。メインポケットは開口部が大きくて、内側には緩衝性・伸縮性のある大小5つのポケットが配置され、小物などを整理収納できるようになっています。
小型バックですから、ストラップは「ワンショルダー」スタイル。身体脇の真横よりもやや背中側に位置させる設計のため、左肩に担ぐ場合にはバックルを向かって右側に配置し、右肩に担ぐ場合には、面ファスナーを浮かせてバックルを左側へ移動させるんです。
またテニスシーン以外のちょっとした外出にも、このバッグ1つで対応できます。
「でも、急に大きなものを持たなければならなくなったらどうする?」って方もいるでしょう。そんな場合に備えて、【PR197 エコバッグ】をメインポケットの中に常備しておけば、いざというときでも安心。

スマホや財布、定期入れ、タブレット、鍵、コンパクトデジカメ……その他もろもろ、すぐに取り出さなければならない大切なアイテムは、すべてガジェットバッグに収納し、身体のいちばん近くにセットして管理移動するのが安心ですよ。

松尾高司(KAI project)

text by 松尾高司(KAI project)

1960年生まれ。『テニスジャーナル』で26年間、主にテニス道具の記事を担当。 試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー