テニブラのサングラスといえばプリンス!【NXT】レンズの優秀さを二眼&一眼で。
【NXTレンズ】最大のメリットは驚愕の強度にあり
〜 戦闘ヘリの防弾キャノピー用に開発 〜
みなさんは「サングラスなんてどれもいっしょだろ!」なんて思ってやしませんか?
でも考えてみてください。街角の路上で安価に売られているものと、その10倍もの値段で売られているスポーツ用サングラス(スポーツグラス)とが同じようなものであったとしたら、それはもう詐欺でしょ!
メガネをかけている人、かけたことがある人、まるでかけたことがない人も、まずは「メガネとレンズ」のことを知ってください。かつてメガネといえばレンズは「ガラス製」でしたが、いまでは一般メガネでもほとんどの人がプラスティック製を選んでいます。
ガラス製レンズは屈折率が高く、同じ倍率ならばプラスティックよりも薄くできる光学的な優秀さを誇り、かつ「傷が付きにくい」のですが、いかんせん「重い」です。しかも「割れる」……。40年ほど前からプラスティックレンズを選択する人が増え、その後も大きな進歩を遂げてきたプラスティックレンズは、頑丈さを増し、光学特性を増し、応用性を増しました。
ひとくちに「プラスティックレンズ」といっても、その素材は「アクリル樹脂」「ポリカーボネイト」などがあり、安価に売られているサングラスの多くが、透明度の高いアクリル樹脂レンズを使っています。
いっぽうで、近年「優秀高性能レンズ」と謳われる「ポリカーボネイト製レンズ」は、軽さはアクリル樹脂と同じくらいですが、驚くべき強度(割れにくさ)を持っていて、ガラスの200倍、アクリル樹脂の50倍という数値を叩き出しています。ですから、ポリカーボネイト製レンズを装備しているサングラスは、十分に高級・高性能です。
でもね……上には上があるものです。
【NXTレンズ】というのを聞いたことがありませんか?
アメリカ陸軍による軽量防弾プロテクター開発プロジェクトから生まれたレンズマテリアルで、米陸軍の戦闘ヘリコプター「アパッチ」などで、パイロットの命を守るキャノピー(操縦席を覆う透明な窓・風防)素材として使用されているのが【NXT】です。計器に頼らず、目視飛行することの多い戦闘ヘリコプターでは、銃弾が当たっても割れない防弾性はもちろんですが、ヒビが入ったり、部分的に欠けたりすると、操縦する際に視界の邪魔になります。ですから、ただ硬いだけでなく、激しい衝撃に対しては強い粘性を発揮する素材として、【NXT】が開発されたのです。
ポリカーボネイトをはるかに超える強度があり、ねじ加工や孔あけ加工にもヒビ割れしない加工上の利点もあり、最大の特徴である「歪みがない」ということから【NXTレンズ】は「夢のレンズ素材」と言っていいでしょう。
普通の着色レンズや調光レンズとどう違うの?
〜 「コーティング」か「練り込み」か 〜
サングラスやスポーツグラスを好まない方に、「イヤ」という理由を訊くと「裸眼で見るよりも、なんだか歪んで見えて、頭痛がしたり気分が悪くなるから」という答が多く返ってきます。たしかに安価なものを買うと、そんなことに悩まされることもあります。
でもそれは「精度の低いレンズのせい」です。おっしゃるとおりレンズ自体に「歪み(ひずみ)」があるため、脳が映像を素直に受け容れてくれないんですね。でもポリカーボネイトレンズならば、歪みは少なく、悩みにまで至ることは少ないでしょう。ただし【NXTレンズ】と比較してしまうと、「歪みがない」の勲章を譲らなければなりません。あくまで「比較の問題」としてですよ。
つまり【NXTレンズ】が完璧すぎるんです。
一般的なポリカーボネイト製レンズの成型には二通りの方法があって、一つは「板状にした素材をプレスによって曲面化するプレス法」、そしてもう一つは「金型に高速で射出して冷却・硬化させるインジェクション法」があります。
前者は、すでに固まったものを多少の熱を加えて湾曲変形させるため、凹面は分子密度が高くなり、凸面は低くなるなど、物性的な歪みが出やすくなります。後者は金型成型なので力学的な歪み発生はしにくいですが、高速で金型に射出するため、先に流し込まれた部分と後から流し込まれる部分とで差が生まれ、それが歪みの原因となります。
【NXTレンズ】もまた「流し込み製法」なのですが、流し込む時間がはるかにゆっくりであり、できあがったものの均一性が高い「キャスティング」あるいは「ダイキャスト」と呼ばれる製法が用いられます。インジェクション製法は生産効率が高く、キャスティング製法は精密均一性が高いのです。製法的に時間と精密製がよけいにかかるキャスティングですから、どうしても製造コストが上がり、販売価格も高くなります。もちろんそれだけ「高品質」ということです。
【NXTレンズ】のメリットはまだあります。調光機能をもたらす「調光剤」が、レンズを作る段階で表層部分に練りこんで作られるんです。これの何がいいかというと、一般的な「塗布コーティング」方式では、レンズ表面に調光剤がコーティングされるため、レンズに傷が付くと、調光コーティングが剥がれてしまいます。そうなると、レンズの色がもっとも濃くなったときに、色むらや色抜けが生じます。でも調光剤練り込み式だと、レンズ表面にちょっと傷が付いたくらいでは、調光機能に影響は出ません。
ただし、コーティングでも練り込みでも、調光機能は永遠ではなく、経年変化するため、古〜いサングラスでは色の変化が起こりにくくなります。もしそれを感じたら、買い替えを考えたほうがいいですね。
またプリンスの NXT調光サングラス【PSU040】【PSU240】では、最高性能素材【NXTレンズ】に、さらに安全性を追求した「ソフトレンズ素材」が採用されています。これは通常のNXT素材の特性を持ちながら、「レンズの柔軟性」も兼ね備えた特殊なレンズです。普通のレンズは硬く、万が一、ボールがサングラスに当たったときは、そのまま目や顔にダメージを受けますが、レンズが柔らかいと、レンズ自体が衝撃を緩和しくれるクッションとなってくれるのです。それでいて、光学的には歪みなども残らないという、じつに不思議なレンズです。
「二眼モデル」に加えて「単眼」モデル登場!
〜 それぞれのメリットを知って選ぶ 〜
さて、NXT調光サングラス【PSU040】【PSU240】ですが、ひと目でおわかりのとおり、【PSU040】は、右目と左目にレンズが分かれている、いわゆる「二眼レンズモデル」で、【PSU240】は左右の区別がなく、1枚のスクリーンになっている「一眼レンズモデル」という違いがあります。
この違いは、単純にレンズの違いというだけでなく、機能的にもいくつかの個性差があります。メガネに慣れている人にとって、二眼式には抵抗がないと思いますが、慣れていない人にはフレームによって視野を狭く感じるということもあるので、それがイヤだ!とおっしゃる方には「一眼レンズモデル」が向いているでしょう。ただ、ノーズパッド部がしっかりしているため、それが視野に入りますから、それなりに「慣れ」が必要になります。
いっぽう、二眼タイプのメリットは、「一眼タイプより割れにくい」ということです。非常に頑丈な【NXTレンズ】なので、めったなことでは割れたりしませんが、非常に大きな力がかかったときには割れてしまうこともあります。一眼モデルの場合、レンズが大きいことと枠(フレーム)がないため、どうしても負荷が大きくなります。二眼タイプのほうが壊れにくいというメリットも持ちます。
でも一眼タイプは、レンズのカーブが顔面に沿って大きく湾曲しているため、目の側面までワイドにカバーしてくれるため、横からの光や視野が気になる方には、嬉しいことと思います。
二眼タイプのほうは、フレームのカーブが「一眼タイプと同じカーブ」であり、レンズ自体は緩やかなカーブで、レンズはセンターでフレームに固定されています。そのため、顔の両脇ではフレームとレンズとの間に「空き」が生じます。
これが「ベンチレーション機能」をもたらしてくれます。とても汗っかきな方は、サングラスの内側が曇ってしまうこともありますが、この「空き」があるおかげで、蒸気化した汗が内側にこもらず、曇りも生じにくくなるのです。
あれこれ機能がありますが、どちらを選ぶかは、ご自身の「好み」です。でもただ単に「好き・嫌い」で判断せずに、それぞれのメリットを知ったうえで、どちらが自分に向いているかで選んでください。あとで「やっぱりあっちのほうが良かったなぁ〜」と言わなくてすみますからね。
どっちにしても、【NXTレンズ】は最高のレンズであることに間違いはありません。この機会に、最高品質の新規購入・買い替えを検討してみてはいかがでしょう!