Prince Monthly Column

2017/07/13

オールインワンか、別バッグとの2刀流か?合宿への参加スタイルでラケバを選ぶ。背負い心地快適で完全自立&マルチ収納!

ラケットバッグといってもラケットしか入れないわけじゃない
〜現代ラケットのバッグの始まりは『プリンス』だった〜

いきなりぶっちゃけます! いまや多くのプレーヤーが持っているラケットバッグですが、「ラケットバッグ」と呼べるものを最初に作ったのは、じつは『プリンス』なのです。それまでのラケットは、ヘッド部分だけを覆う「ラケットカバー」でしかありませんでした。
プリンスが、現代のラケットバッグの原点である「ラケット型バッグ」を発売したのは、1980年代前半のこと。ラケットの形をしたプリンスグリーンの3本入りバッグ。当初は一般発売しておらず、プロだけが持てるもので、我々の憧れだったものです。

さて、ラケットバッグといっても、ラケットだけを入れるわけじゃありませんよね。ラケット数本に、シューズ、ウェア、タオル、給水ボトル、サポーターやテーピンググッズ……。テニスコートで必要となるものって、意外にたくさんありますよね。これらをコートに持ち込むためには、最低でも「6本入りバッグ」は必要となるはずです。夏であれば、着替え用シャツの枚数も多くなりますし、かなり窮屈な状態になってしまいますね。

いまや「ラケバ」は、合宿参加への必須アイテムとなっている
〜普段よりも入れるものが多くなることを踏まえて〜

TT701 ラケットバッグ9本入り
近年の学生さんたちの合宿は、中高生で4泊5日、大学生は5泊6日〜1週間が平均のようです。それじゃあ6本入りバッグでは絶対に事足りませんよね。
かつては「6本入り」よりも大きいのは「12本入り」でしたが、いまでは中間型の「9本入り」というのが幅を利かせています。「6本入りでは足りないんです。でも12本入りって、プロ選手じゃないんだからさぁ」って感じでしょ。かなりマジでやってるプレーヤーじゃないと、なかなか12本入りのラケットバッグは担げません。
そこで「9本入りタイプ」がほしいという声が大きくなり、実際に発売されると、本気型……いわゆるツアーバッグのカテゴリーでは、中心的な位置付けになってきているように感じます。

通学やちょっとした練習通いに使うのであれば6本入りバッグで十分かと思いますが、合宿となると、もう一つ、大きなバッグが必要になってしまいます。大きなハブ駅で見かけるんですが、大多数がラケットバッグの他にスーツケース(いわゆるコロコロ)を持っています。そりゃあ1週間分の荷物となれば、そうなっちゃいますよね。
いまや、合宿荷物も「振り分け」の時代。バッグ2個持ちは常識で、9本入りラケットバッグをメインにして、入りきらない分を、サブバッグとして携行するというのが、現代の若者の合宿スタイルなんです。

「ラケバに求められることをすべて叶えてみました」というラケバ
〜使ってわかる便利さ。じつは機能満載の宝箱〜
この20年間でラケットバッグもずいぶんと進化しました。昔は「ただラケット型の袋」でしたが、近年では多くの機能を備えるようになっています。ですから、ラケットバッグを買うときは、「デザインで選ぶな! 中身をじっくり見て買え!」が鉄則です。

プリンスラケットバッグ【TT701】は、じつに絶妙なサイズ感です。肩に背負ったとき、肩幅よりもちょっと狭いくらいで、背中でじつによく安定してくれます。その安定感を助けるのが「可動式3点ショルダー」を備えた肩掛けストラップで、従来はバッグが重くなるほどバッグが後ろへズリ落ち、バッグの重さを「お尻で支える」なんてこともありましたが、ストラップの上部を引き上げるような3点支持になったため、バッグ上端がピタリと首の後ろにきて、背中へ均一に加重され、楽に背負えるし、軽く感じるのです。

そしてプリンスお得意の「マルチポケット」が非常に便利。まずはラケバでは常識のシューズスペースですが、新ツアーシリーズではバッグ上部に据えられ、上から吊り下げられるようになっています。
「9本入り」設定のサイズは、大きく3ルームに分けられ、左右それぞれにラケット3本分のスペースが確保され(片側は温度の影響を受けにくいサーモリフレックス設計)、センタールームは大きめのフリースペース。中には仕掛けがあり、フラップによって上下2ルームに仕切ることができ(インナーセパレーター)、荷物がゴチャゴチャになりにくくなっています。ラケバ使用では「ミニバッグによる庫内仕分け」が常識ですが、少しでも役立つようにという配慮です。

またバッグ両側には「モールドパネルポケット」が設置されていて、その内側に大中小合わせて9つものポケットが内蔵。コートでグリップテープなどの小物を取り出すとき、バッグの中をガサゴソ探さなくても、スマートに取り出すことができます。おまけに上部には「アクセサリーポケット」があり、スマホや携帯電話を入れておけば、バッグを立てたままで取り出しやすいようになっていますし、「フリースポケット」はiPodや12インチPCを楽々収納できるもので、内側をフリース仕様にして、iPodの画面を傷付けないという心配り。バッグ外部からダイレクトにアクセスできるため、とても便利です。

ラケットバッグの中をミニバッグで仕分けるのは基本ですが、そのバッグたちが中であっちこっちへ移動し、探して目的のものを取り出すまでに、ずいぶんと手間取ります。外部からダイレクトにアクセスできるポケットがたくさんあることで、時間と面倒くささを節約することができるわけで、プリンスのツアーシリーズラケットバッグは、細かいところまで使いやすいよう、とても実用的に考案されたバッグであるのです。

合宿参加スタイルで選ぶ「6本入り」「9本入り」「15本入り」
〜ラケバ選びは値段じゃない! 使い方で考える〜

TT701 ラケットバッグ9本入り
このプリンス【ツアーシリーズラケットバッグ】には、もう一つ、重要な機能が備わっています。それは……「完全に自立するバッグ」であること。従来のラケットバッグは地面へ置くとき、横にしてベタッと置かなければなりませんが、縦型のまま自立することで、移動時のハンドリングがとても楽になり、バッグも汚れにくいのです。アクセサリーポケットは、立てたままでアクセスしやすいセッティングです。

サイズは3サイズあり、15本入り【TT700】、9本入り【TT701】、6本入り【TT702】のラインナップ。どれを選ぶべきかは、あなたのスタイル次第。
日常的にラケットバッグを使うという方は【TT702】。合宿時でも使い勝手がいいサイズをほしいという方は【TT701】。学生や実業団で遠征に出掛けることが多いという方は、文句なしで【TT700】。

ラケットバッグのサイズは、値段で選んではいけません。ちょっと乱暴に言ってしまいますが、値段の差なんかちょっとです。それよりも、自分にとって、どれがもっとも使いやすく、どれがもっとも必要かを考えて、ベストサイズを選ぶのが賢い選択法です!

text by 松尾高司(KAI project)

1960年生まれ。『テニスジャーナル』で26年間、主にテニス道具の記事を担当。
試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー

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